正しい洗顔とスキンケアでニキビ対策を行う方法

肌のトラブル解決
執筆者

医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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対策1.洗顔

洗顔

洗顔はニキビ対策の基本

アクネ菌の繁殖を抑えるために洗顔を行う

ニキビは、肌の常在菌であるアクネ菌が毛穴に詰まった皮脂をエサに繁殖し、炎症を起こしてできるものです。これは男性でも女性でも同様です。

ニキビはやがて、かさぶたとなり剥がれていきますが、これを繰り返しているとターンオーバーが間に合わず、クレーターになります。

ですからニキビを治すには、アクネ菌の繁殖を抑えることが第一であり、アンチエンジングの第一歩です。が、そもそもニキビができる肌というのは、アクネ菌の繁殖を許してしまうほど肌バランスが崩れているわけです。ですので、ただ洗っても、また皮脂が分泌されればニキビはできてしまいます

洗顔の目的は毛穴の詰まりと過剰な皮脂を取り除くこと

不要な角質やアクネ菌のエサである皮脂をしっかり落とし、肌の代謝力を取り戻す洗顔を続けなければ治りません。

また、毛穴づまりの要因の一つである余分な角質や、アクネ菌繁殖の原因となる過剰な皮脂をしっかりと取り除くように、丁寧に洗顔をすることが大切です。

肌が元の状態になれば常在菌のバランスも整い、アクネ菌が皮脂に繁殖することもなくなります。そしてクレーターになった部分の肌細胞もやがてターンオーバーし、徐々に目立たなくなってきます。

洗い過ぎは厳禁

洗顔は必要ですが、洗いすぎは厳禁。1日に洗顔料を使って3回以上洗うのはよくありません。洗顔のしすぎは乾燥を招き、さらなる皮脂分泌から、ニキビの発症・悪化につながるからです。洗顔は、朝、夜の1日2回で十分です

すすぎも丁寧にしっかりと

すすぎも丁寧にしっかりと行いましょう。洗い残しがありますと、洗顔料が肌に刺激となりニキビを悪化させることがあります。

ニキビができやすい肌質の人は、洗顔のときに、生え際やフェイスライン、あご下などにすすぎ残しがないように気をつけましょう。顔に洗顔料が残った状態ですと、ニキビができたりニキビを長引かせたりする原因になりかねません。丁寧にしっかりとすすぐようにしましょう。

洗顔後のスキンケアにも注意が必要

ニキビケアでは、油分の与えすぎに注意。与えすぎた油分が皮脂と混ざり、ベタついて汚れが付着しやすくなると、肌が不衛生になってしまいます。

ニキビができている箇所に、乳液やクリームをたくさん使うことは避けたほうがよいでしょう。

対策2.スキンケア用品を活用する

スキンケア用品

化粧水は必ずつける

乾燥させておいたほうが、ニキビが治りそうな印象があり、洗顔後、化粧水も何もつけない男性は多くいます。ですが、古い角質が残った状態で、あまりに乾燥している状態ですと、かえって皮脂をたくさん出し、ニキビを悪化させてしまう可能性があります。

そのため、化粧水を用いて保湿を行うことが大切です。

化粧水はビタミンCがおすすめ

ニキビのできやすい人は、ビタミンC配合の化粧水を使うことが効果的です。ビタミンCには若干ではありますが皮脂を抑える効果があり、ニキビ予防に役立つからです。ニキビ跡の赤みを薄くする作用も期待できます。

ビタミンCといっても、成分にはいろいろなタイプがあります。肌への浸透を高めた誘導体型のものを選ぶのがポイントです。

また、くり返しになりますが、乾燥はニキビを助長させます。ビタミンC誘導体の化粧水の上から、必ず乳液やクリームを塗るようにしましょう。

ビタミンC誘導体やピーリングが効果的

ニキビ跡と呼ばれているものには、大きく分けて3つあります。

  1. 赤みが残るタイプ
  2. シミが残るタイプ
  3. 陥没(クレーター)が残るタイプ

1.と3.のタイプは、ホームケアでも薄くできます。

1.赤みが残るタイプ

1.のタイプは、ニキビが炎症を起こして赤みが出た後に治っていても、いつまでも赤みが残ってしまうもの。その赤みは何年も、場合によっては10年ぐらい残ります。早く消すには、ビタミンC誘導体の化粧水やイオン導入が効果的です。

2.シミが残るタイプ

シミが残るタイプは、炎症性色素沈着によるものです。何年かかけて消える場合もあれば、そのまま残ってしまうことも。日焼けしてしまうと消えにくくなりますので、紫外線対策は万全に行ってください。

このタイプは美白化粧品も有効ですが、専門医によるピーリングを受けると、とても早く改善します。最近は男性が美容皮膚科に通う傾向が多いため、特に恥ずかしがらず美容皮膚科医に相談しましょう。

3.陥没(クレーター)が残るタイプ

陥没タイプは自分で行うお手入れでの改善は困難です。美容皮膚科などで相談しましょう。ピーリング、レチノィン酸の塗り薬、各種レーザーを使った治療などが効果をあげています。予算はだいたい10万円が目安です。

シートマスクは一部のものは使ってもOK

肌に良いと思われがちなシートタイプのマスクは注意が必要なスキンケア用品です。

油分ではなく水分や潤いを補うタイプのものなら、ニキビを悪化させる心配もありませんので、選ぶ際は注意しましょう。最近は炎症を鎮静させるタイプのニキビ専用シートマスクなども出てているのでチェックしてください。

すでにニキビができている肌には、ニキビ肌用の化粧品を

ニキビができている肌には、ニキビの炎症を鎮静する消炎効果や、ニキビをつくるアクネ菌の繁殖を抑える殺菌効果のあるニキビ肌用の化粧水を使いましょう。化粧水を使わないと肌の乾燥が酷くなって、新たなニキビをつくることになってしまいます。

また、ニキビが赤く腫れあがっていたり黄色く膿んでいたりする場合、またニキビが2-3個ではなく集中してたくさんできてしまった場合は、皮膚科専門医での適切な治療が必要です。

気をつけた方がいいスキンケア用品

乳液やクリームの成分の中にはアクネ菌の餌となるものがある

すでにニキビができてしまっている肌には、油分の多い乳液やクリームを使うのはNGです。化粧品に含まれる油分の中には、アクネ菌のエサとなるものがあり、ニキビを悪化させる可能性が大だからです。

過剰な油分はアクネ菌の栄養源に

アクネ菌は、油分を栄養として繁殖します。そのため油分の多い化粧品を用いると、ニキビが悪化することがあるのです。ニキビ肌の人は、オイルやクリームなどは控えましょう。

ニキビができるから化粧水しかつけない人も稀にいますが、それは間違い。肌が乾燥することによって角質が厚く硬くなり、かえって毛穴を塞ぐこともあります。なるべく水分を与えて、肌をやわらかく保つことがニキビ予防には必要です。

余分な皮脂は洗顔で落とし、油分の少ない化粧水やクリームをつけるようにしましょう。油分の中でもアクネ菌の栄養になりにくい油分だけでつくられたものもあります。ノンコメドジェニックと表示されているものなどを目安に試してみてもよいでしょう。

大人ニキビにはイオウやニキビ用化粧品は要注意

昔から、ニキビ用としてイオウ配合の塗り薬がよく使われています。たしかにイオウには、殺菌作用や角質柔軟作用があります。ただ、同時に脱脂作用もあるので、皮脂の多い10代の肌ならばまだしも、大人のニキビ肌に使うとガサガサあれてしまうことも。

また、様々なニキビ用化粧品が市販されていますが、肌を乾燥させてしまうものもあります。ニキビ用化粧品を使うなら「大人ニキビ用」「敏感肌用」などの表示のあるものを求めましょう。

対策3.生活習慣の改善を行う

睡眠

生活習慣の改善も大切

ニキビケアでもう一つ大切なのは、生活習慣の改善です。食事では、脂っこいものを避けます。脂っこい食事は、皮脂分泌を誘発。過剰な皮脂分泌はニキビをつくりだすアクネ菌が増える原因になるので、注意です。

また、睡眠不足やストレスもニキビを悪化させる要因なので、意識して改善していきましょう。

睡眠不足になると肌の免疫が低下する

ニキビができてしまう理由として、ホルモンバランスの乱れがありますが、スキンケアだけで正そうとするのは無理があります。ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活を心がける必要があるからです。

とくに睡眠不足になると、肌の免疫力が低下して、ニキビができやすくなります。そのうえ、ニキビが大きく、腫れやすくもなります。ニキビを予防するには、毎日6時間以上の睡眠を確保したいものです

帰宅が遅くなった日も、食事や入浴に時間をかけるよりも、早く就寝することを意識しましょう。食事より睡眠のほうが大事です。

では、一日6時間以上寝てさえいれば何時に寝てもいいのかといえば、そうではありません。就寝時刻がまちまちだと、体内時計が乱れて、肌の再生にかかわる成長ホルモンの分泌に影響を及ぼしてしまいます。

それを防ぐためにも同じ時間に寝て、同じ時間に起きるといった規則正しさも必要になってきます。思いあたる人は、今すぐ改善してみましょう。

対策4.美容皮膚科に相談するのが近道

ニキビ治療として皮膚科に見てもらうことをおすすめします。できてしまったニキビやニキビ痕の治療もできるので、悩んでいる方は専門医に相談してみてはいかがでしょう。

外からだけではなく、中からもケアが必要なケースも多いので、塗り薬だけではなく、ビタミン剤などの内服薬が必要なことも。これらは皮膚科で判断してもらうのが良いでしょう。

ニキビ時にやってはいけないこと

ニキビ時

自己判断でピーリングを行う

ピーリングは必要な角質まで取ってしまいますから、肌をバリアするものがなくなって、かえってニキビができやすくなってしまいます。

それだけでなく、ピーリングによる刺激から肌は身を守ろうとして皮脂もたくさん分泌します。むしろニキビができやすい条件を整えているようなものです。

ピーリングは皮膚科の医師に相談し、判断のうえで行いましょう。

マッサージ

ニキビは肌の炎症。炎症は鎮静させるのが第一です。肌を活性化させるマッサージなどは控えるべきです。どうしても顔のむくみなどが気になるときは、マッサージ料をつけずにツボ押しなどを試してください。

マッサージクリームなどに含まれる油分がニキビを悪化させてしまう可能性があるからです。もちろん、自分でついつい触ってしまうのもダメです。

とくに、赤くなってブヨブヨに膨れた状態のときには触るのは絶対にやめましょう。

ニキビは潰さない

ニキビができるとつぶしてしまう人がいますが、ニキビをつぶすと雑菌が入り化膿する場合があります。肌の組織を破壊してしまい、色素沈着として跡が残ってしまうこともありますので、絶対にやめましょう。

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