毛穴が詰まるのには理由がある!正しく理解して毛穴レス肌を目指す

肌のトラブル解決
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医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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構造を正しく理解する

構造を正しく理解する

体に比べて顔の毛穴は目立ちやすい

黒ずみが気になる、開きが気になるなど、毛穴で悩む男性は多いようです。しかし毛穴ほど、男性が正しく理解できていないものはないのではないでしょうか。

雑誌などで目にしたことがあるかもしれませんが、毛穴は基本的に、毛の横に小さな皮脂腺があるという構造になっています。でも実は、よく見かけるその毛穴の図は、顔の毛穴ではなく体の毛穴の図であることが多いのです。

実は顔の場合は、体に比べて皮脂腺が大きく発達している部分でもあります。しかしその皮脂腺に対して、毛はとても小さめです。そのため毛穴が目立ちやすいのです。

つまり顔の毛穴の主役は、毛ではなく「皮脂腺」。毛穴というよりは、むしろ「皮脂腺穴」と呼ぶべき状態なのです。

毛穴が目立つのは汚れのせいではない

先程述べたように、顔の毛穴の主な役割は、皮脂腺の分泌です。毛穴が汚れているのでどうにかしたいと思う人も多いのですが、毛穴に脂がたまっているのは自然なことなのです。

また、毛穴はくぼみなので影ができやすく、何も汚れが詰まっていないときでも黒く見えます。これは、鼻の穴が黒く見えるのと同じこと。

そのため、穴はどうしても黒く見えてしまうものなのです。

30代以降になると急に目立ってくる

ここまでは皮脂の話をしていますが、毛穴には皮脂とは関係なしに目立つ毛穴があるのです。それも、30代以降になると急に目立ってくる毛穴が。

それが、タテ長毛穴やナミダ形毛穴などと呼ばれる、肌の老化によるたるみが原因の「たるみ毛穴」です。おもに鼻の周りではなく鼻の横にあるふくらみの上に現れます

たるみ毛穴は、残念ながら皮脂毛穴と同じ方法では解決できません。たるみ毛穴は、肌の老化によって毛穴の周囲の肌が漏斗状にくぼんだ状態になるうえに、そこに顔のたるみが加わってくぼみが下方向に引っ張られることによって起こる現象です。

なぜ毛穴が詰まるのか

まず毛穴には、詰まり毛穴、開き毛穴、たるみ毛穴の3つがあり、そのタイプによって原因もケア方法も変わってきます。

毛穴の種類
  • 詰まり毛穴
  • 開き毛穴
  • たるみ毛穴

1.詰まり毛穴

詰まり毛穴

鼻先にいちごのような黒いぶつぶつがある場合は、毛穴に汚れが詰まっている状態で、いわゆる「詰まり毛穴」です。

なぜ毛穴が詰まるのかといいますと、毛穴に古い角質が残っている、皮脂がきちんと落とされていないなどで、角栓になっているからです。さらに紫外線を浴びることで酸化することで、黒ずみまで引き起こすことに。

特に皮脂の多い人は、角栓が詰まりやすいので注意しましょう。

毛穴が詰まる理由
  • 毛穴に古い角質が残っている
  • 皮脂がきちんと落とされていない

この角栓は、皮脂と汚れと角質が混ざり、硬くつまった汚れなので、簡単には取れません。このとき有効なのが「酵素洗顔」です。

酵素は角質を軟化させ、毛穴の中の角質を取れやすくしてくれます。定期的に使用することで、毛穴のつまりが解消されていきます。酵素洗顔は、メーカーによって使用頻度が異なる場合があるため、必ず用法に従いながら使用しましょう。

さらに、洗顔後に毛穴がキレイになったら、毛穴を引き締める効果のある成分を含む化粧品を使うことも大切です。

毛穴を引き締める効果のある成分
  • ハマメリスエキス
  • イノバラ果実エキス
  • イタドリ根エキス
  • クエン酸
  • タンニン酸
  • 塩化アルミニウム
  • オウパクエキス
  • マロニエエキス
  • エタノール
  • メントールなど

なお、毛穴のつまりは頑固なものも多くありますので、エステサロンなどでの専門的なケアもおすすめです。

2.開き毛穴

毛穴が大きく目立ち、顔全体にあるのが開き毛穴です。

この肌質は遺伝的なものがほとんどで、生まれつき毛穴が大きい肌質で、皮脂が多く、ニキビができやすかったり、赤ら顔になったりする人が多いです。

開き毛穴は、大きな毛穴に皮脂が毛穴につまり、毛穴が開いてしまうことで起こります。その状態を放置しておきますと、毛穴につまった皮脂が酸化し、肌が刺激を受け、さらに毛穴が開くことにもなりかねません。

洗顔とスキンケアをしっかりと行う

朝晩の洗顔と皮脂を抑えるスキンケアをしっかりと行うことに加え、日中も脂取り紙などで皮脂を取るようにします。ただし、何度も入念にふき取ると肌を傷つけ、皮脂の取りすぎにつながりますので、多くても1日2回を目安に使用しましょう。

化粧品は、前述した、皮脂分泌を抑える「ビタミンC誘導体」を含んだものがよいでしょう。

3.たるみ毛穴

毛穴がたるむのがたるみ毛穴

不規則な生活、極度のダイエット、喫煙、ストレス、紫外線なども、たるむ速度を加速させます

なぜ毛穴がたるむかといいますと、コラーゲンやエラスチンの老化によって毛穴を支える力が弱まり、垂れ下がってしまいますから。不規則な生活、極度のダイエット、喫煙、ストレス、紫外線なども、たるむ速度を加速させます。

たるみ対策としては、まず予防が大切で、キレイなうちからケアすることが、キレイをずっとキープする重要ポイントなのです。

肌のうるおいが不足しますと、毛穴が落ち込んで目立つことがあります。ガサガサしてしまったら、しっかり保湿して肌をふっくらさせましょう。美容皮膚科やサロンでのピーリングが効果的です。

鼻のあたりの毛穴のたるみ

鼻のあたりの毛穴の開きは、類のたるみが原因。毛穴が楕円状にたるむことで毛穴が大きく見えるようになったものです。

毛穴のたるみは、加齢に伴ってコラーゲンが減少し、肌のハリがなくなることによります。顔にある表情筋を刺激したり、保湿やコラーゲン生成の促進に効果的な成分を含んだアンチエイジング系の美容液を使用したりして、肌にハリを持たせることが重要です。

なお、毛穴のトラブルはすぐには改善しません。各々のトラブルに対応するケアを3~6ヶ月程度、継続的に行う必要がありますので、根気強く続けていきましょう。

肌のメカニズム

肌のメカニズム

行き場を失った皮脂が毛穴を押し広げている

皮脂腺は毛穴にくっついています。そのため、洗顔不足や化粧品のつけすぎで毛穴の入り口が塞がれますと、皮脂が出てこられなくなります。これがどんどん溜まり毛穴を押し広げていく、というのが毛穴開きのメカニズムです。

さらに、毛穴が開く人は皮脂分泌が活発ですから、毛穴まわりの角質にも脂が溜まり、それが乾いて固まっています。これを取って柔らかい角質に入れ替えない限り、毛穴は閉じてくれません。

毛穴パックというアイテムがありますが、無理やり角栓を引き抜いてもポッカリ穴が開いたままで、またそこに汚れが溜まっていくので効果は薄いです。そして毛穴は肌のかなり奥深いところまで広がっていますので、毛穴まわりの肌がすべて入れ替わるまでには数年かかることもあるのです。

不要な角質があると皮脂が毛穴から出られなくなり毛穴を押し広げ始める

肌には皮脂腺をともなった無数の毛穴がありますが、健康な肌なら毛穴は引き締まり、肉眼ではほとんど分からないものです。

しかし、不要な角質があると皮脂が毛穴から出られなくなってしまい、これがだんだんと毛穴を押し広げ始めます。こうなりますと、肉眼でも見えるようになります。

毛穴に溜まる皮脂量が増えると、毛穴は押し広げられるだけでなく、皮脂の重みに耐えられずたるんでいきます。これが一般に言われる涙型毛穴のメカニズムです。

肌質によって毛穴の目立ち方は変わる

オイリー肌とオイリードライ肌は毛穴が最も目立ちやすい肌質

毛穴が目立つのは、毛穴が大きく開いているからです。そして、毛穴が大きく開いているのは、皮脂が大量に分泌されるからです。

つまり、皮脂が過剰なオイリー肌やオイリードライ肌(のTゾーン)こそ、毛穴が目立ちやすい肌質ということです。

オイリー肌にしてもオイリードライ肌(のTゾーン)にしても、毛穴が目立つだけならまだいいですが、皮脂は酸化して肌を刺激し角質を厚くするなど、毛穴をつまらせる原因になるのが大きな問題です。

毛穴の出入り口がつまると、皮脂が外に出ていけず、中で炎症を起こし、ニキビになってしまうのです。オイリー肌やオイリードライ肌は、毛穴の目立ちだけでなく、皮脂が原因のトラブルにも要注意です。

大小の多くは遺伝的な要因で決まる

毛穴の大きさを気にする人も多いのですが、毛穴の大きさはほとんど遺伝的なものです。それには男性ホルモンの量がかなり関係しています。

男性ホルモンが多めの人は皮脂腺が大きくなり、皮脂腺の出口も大きくなるため、毛穴が目立つようになるのです。この男性ホルモンの多さは、遺伝によって決まるもの。もともと背の高い人と低い人がいるのと同じことです。

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