男性でも行いやすいレーザーや光治療などの美容医療を比較検討

肌のトラブル解決
執筆者

医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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美容医療を受けてみるのも一つの選択

セルフケアで肌悩みが解決しないのなら、医師の管理下で行う美容医療を受けてみるのも一つの選択。ここで代表的なものを紹介します。

受けられる治療や費用などは医療機関によって様々のため、充分に説明を受けたうえで、じっくり検討が必要です。

なお、これらの治療は原則的に保険が利きません。

美容医療はどこで受けられるのか

美容医療

美容皮膚科、美容外科などで受けられる

レーザー治療などの美容医療はどこでできるかといえば、美容皮膚科、美容外科などで受けられます。

ただし、どの医療機関で、どの治療が受けられるかは異なりますので、事前の確認が必要です。美容皮膚科は、皮膚科に「美容」という意識が加えられているものと考えてください。

美容皮膚科では、基本的にメスを使わない範囲で治療をする

美容外科ではメスを使うのに対し、美容皮膚科では、基本的にメスを使わない範囲で治療をしていきます。

エステサロンとの違い

では、美容医療とエステサロンとは何が違うのでしょうか。

美容皮膚科ではヒアルロン酸などの注射、レーザー、ケミカルピーリングなどの治療を行えますが、エステサロンは医療機関ではないため、これを行うことはできません。

  • 美容皮膚科:医療機関なのでヒアルロン酸などの注射、レーザー、ケミカルピーリングなどの治療を行える
  • エステサロン:医療機関でないのでヒアルロン酸などの注射、レーザー、ケミカルピーリングなどの治療を行えない

美容医療の種類

フォトフェイシャル(光治療)

広い波長の光で複数の肌トラブルを解決

気になるところだけスポット的に治すレーザー治療と比べ、顔全体にソフトな光線をあてるのがフォトフェイシャルの特徴。シミ、シワ、赤ら顔など、複数の肌トラブルに作用します。

ただしシミへの効果は、レーザー治療に比べると若干劣ります。レーザー治療同様、照射した瞬間は、輪ゴムで軽くはじかれるような感覚があります。

費用

医療機関によって異なりますが、1クール(5~6回)で10万~30万円が目安です。

治療期間

3~4週間おきに5~6回照射。術後シミの部分だけが、かさぶたになる場合もありますが、腫れたりすることなく、翌日会社に行くことも可能です。

レーザー

光をあててシミやアザを除去する

特殊な装置で発生させた光を患部に照射する治療です。

皮膚の正常な部分には傷をつけず、目的の部分だけを焼いて除去。シミ、アザ、ほくろなどに有効です。照射する瞬間にゴムをパチンとはじいた程度の痛みがありますが、一瞬で終わります。

レーザーを当てた後はカサブタになり、1週間から10日ほどでキレイになります。

ただし、アザやほくろなどの深いものを治療する場合は、痛みがやや強いこともあり、麻酔を使うこともあります。

費用

シミのタイプ、大きさ、使用する機器にもよりますが、シミ1か所につき5000円~が目安です。

治療期間

1回ですむものから、5回以上くり返し行うものまで様々です。

ヒアルロン酸/コラーゲン注入

ほうれい線対策のスタンダート 

ほうれい線やたるみにはヒアルロン酸の注射です。ヒアルロン酸は真皮に含まれる成分で、加齢や紫外線によって減っていきます。

この方法は、シワの部分にそって、ヒアルロン酸やコラーゲンを注入し肌をふっくらさせて目立たなくする方法。

とくに皮膚の深い層に原因があるほうれい線などに向いています。注入したものは、いずれ吸収されてなくなります。

コラーゲンは、たんぱく質の一種ですから、ごくまれにアレルギーが出ることもあります。一方、糖の一種であるヒアルロン酸は、アレルギーの心配はありません。

費用

左右のほうれい線に注入した場合、コラーゲンで5万円程度、ヒアルロン酸で7万円からが目安です。

治療期間

注入にかかる時間は15分程度です。術後に腫れることはほとんどありません。一度注入すると半年ほど効果が持続します。

ケミカルピーリング

厚くなった角質をはがし新しい皮膚を再生 

一種の酸を塗ることによって、皮膚の角質をはがし新しい皮膚の再生を促す治療です。

余分な角質を取るため、毛穴の詰まりやニキビ予防にも効果的です。

皮膚科では市販品より強力な酸を用いるため、多少のピリピリ感をともないますが、効果も実感しやすいのが特徴。肌の状態を見ながら、酸の種類や濃度などを調節します。

費用

1回5000円~2万円程度までとかなり幅がありますが、1万円前後が一般的です。

治療期間

多少赤くなることがありますが、腫れることはありません。きちんとした効果を出すには、2~4週に1回、計5回以上受ける必要があります。

レチノイン酸

注射が適さない目の下の小ジワに有効

ビタミンAの一種であるレチノイン酸は、市販の化粧品に配合されているレチノールと同じ系統の成分ですが、医薬品なのでより強力な作用をもちます。注射が適さない目の下の小ジワ、黒ぐま、くすみなどに使用します。

ターンオーバーを高める働きがありますので、使用を続けるとコラーゲンの生成やメラニンの排せつが活発になり、シミとシワが緩和されます。

費用

医療機関によって開きがありますが、1か月で、2000~5000円が目安です。

治療期間

小ジワなら1~2日に1回の使用を1~2か月続けます。

ボツリヌス注射(ボトックス)

眉間や目尻のシワに威力を発揮

ボトックスとはボツリヌス菌が作り出す毒素で、毒素が産生する物質を注入しシワのもとになる表情筋の働きを弱める方法。筋肉の動きによってできる額、眉間、目尻のシワなどに効果的です。

腫れや痛みも少なく、とても効果的な治療法ですが、注入量が多すぎると表情筋の動きを抑制しすぎて、無表情になることがあります。

1回の治療でシワを完全に消そうとせず、2回に分けて注入するとよいでしょう。

ちなみに、ボトックスは腋の汗に悩んでいる人にもお薦めです。腋の下に打つと汗が出なくなり、夏になっても汗染みができず快適に過ごせるようになります。

費用

医療機関によってまちまちですが、1回5万円が目安です。

治療期間

1回目の注入から7~10日後ぐらいにシワの状態を見て、必要ならば2回目の注入を行います。効果の持続期間は4~6か月程度。

イオン導入

高濃度のビタミンCを肌にしみこませる

ビタミンC誘導体を顔に塗り、電極をあててイオン導入し真皮に浸透させる方法。単純に肌につけるだけより、何十倍も浸透がよくなります。「針を使わない注射」といわれ、注射器を使わずに体内に有効成分を入れられるのがメリット。シミ、毛穴、シワ、たるみなど、あらゆる肌悩みに効果的です。

ピーリングなどで古い角質を取り除いたあとに行いますと、さらに吸収率が高まります。

費用

医療機関によって多少の幅がありますが、1回3000円~1万円程度です。

治療期間

1回でもある程度の効果は期待できますが、1~2週に1回のペースで続けると、より確実に実感を得られます。

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