男の美容基本は洗顔
アンチエイジング手法として様々なものがありますが、男性が最初に行うべきものは、洗顔方法の見直しです。それぐらい正しく洗顔を理解して実施ができている男性が少ないのです。
男性の肌は汚れやすい
男性の肌は皮脂分泌が多く、皮脂は、汚れを吸着します。
つまり、男性の肌は汚れているということ。肌の汚れをしっかりと洗顔で落とすことがスキンケアの基準となります。
しかし、ここで勘違いしてほしくないのは、しっかり落とすことと、ゴシゴシ洗うことは同じではないということです。それでは、肌を傷めてしまいます。
汚れをしっかり落とすためにゴシゴシ洗うのはNG。肌を傷めてしまう。
また、顔の部位によっても、その洗顔法は変わってきます。そこで正しい洗顔法を実践しましょう。
洗顔を正しく行うだけで肌はきれいになる
汚れを落とすというシンプルな行為ですが、「洗顔」を正しく行うだけでも肌はかなりキレイになります。
特に、男性の肌は女性に比べ、基本的に皮脂の分泌量が多くてベタつきがち。適当な洗顔だと、肌表面に残った余分な皮脂がテカリや毛穴の目立ち、吹き出物などを引き起こします。最低1日1回は、必ず洗顔料を使って顔を洗いましょう。
洗顔の基本事項
顔の手入れで、まず基本となるのは、洗顔です。誰でも毎日、顔を洗うと思いますが、意外と間違った洗顔をしている人も多いのでここで一度確認してください。
洗顔で最も大事なことは肌の適正環境を保つということです。そのためには次の4つのポイントが大事です。
- 洗う回数
- 洗顔料の種類
- 洗顔時に肌をこすらない
- ボディソープを使わない
ポイント1.洗う回数
顔を洗う回数は、朝晩2回が基本です。それ以外にも、汚れを感じたときには、適宜洗うのは問題ありません。
顔を洗うときは、朝であっても洗顔料を使うのがおすすめです。洗顔料を使ったほうが、皮脂や汚れが適切にとれるからです。
ただし、洗顔のしすぎは逆効果です。皮膚には「皮脂膜」という油の膜がありますが、これは皮膚を守るバリアの役目もしています。洗いすぎますと、この皮脂膜がとれてしまい、皮膚環境が乱れてしまうからです。
ポイント2.洗顔料の種類
エイジングケアを始めたばかりの男性は、どのような洗顔料を選べばいいかわかっていない人が多いです。
自分の肌状態をしっかりを把握するまでは、肌への刺激を少なくするために、洗顔料は「低刺激性」のものを選ぶようにしてください。特に、ひげ剃りでいつも刃を当てている人も多く、刺激に弱い状態となっていることも多いです。
肌は弱酸性ですから、弱酸性の洗顔料がおすすめです。普通の洗顔料は弱アルカリ性のものが多く、肌にとっては多少なりとも刺激となります。
洗顔料は男性用のものをつかうのをおすすめしますが、女性用のものを使っても大丈夫です。ヒゲ剃りでいつも刃を当てている男性の肌には低刺激性のものをおすすめします。
ポイント3.洗顔時に肌をこすらない
肌にとって非常に大事なのが洗顔ですが、洗顔料をそのまま顔につけて、ぐるぐる目の周りをこすり、顔全体をゴシゴシこする洗顔方法を実施している人も多いでしょう。さらに、たるみ予防にと、マッサージをしているでしょう。
ゴシゴシこすると皮膚の構造は壊れます。また、頬骨が出っ張っている部分に力を加えると色素細胞が活性化します。つまりそのクレンジングがほほ骨の部分のシミをつくっているのです。それが肝斑というシミの正体です。
多くの男性が、洗顔時に力が入りすぎていると思っておきましょう。肌にダメージを与えない洗顔のポイントは、たっぷりの泡で、やさしく洗うこと。こする力は全く不要で、皮膚が動かないくらいのやさしいタッチで、表面を指がすべる感覚で洗顔をおこなうのが正解です。
ポイント4.ホディソープで洗顔しない
男性は洗顔料を使わずにポディソープで顔も体も一緒に洗ってしまう人も多いようですが、ボディソープで顔を洗うのは避けたほうが良いです。というのも、皮膚の構造を考えますと、「顔の皮膚」と「体の皮膚」では違うからです。
基本的に顔は皮膚が薄く、体は皮膚が厚いのです。体の部位によって、厚さが違うということです。顔と体では別に洗顔料を用意することをおすすめします。
洗顔する時間
時間は1分が目安
洗顔で汚れを落とすことは美肌になくてはならないものですが、やり方を間違えてしまうと命取りに。スピーディーに汚れや皮脂を取り除くことを忘れないでください。
とくに長時間行うのはやめておきましょう。時間的には1分ほどで済ますほうが、肌に負担がかかりません。
洗顔方法1.洗顔料を泡立てる
手を洗う
最初の洗顔方法のステップとしては、洗顔料を泡立てることです。泡を立てるにはきれいな手にしておくことが大切です。まず手を洗い、手の汚れや雑菌を落とします。
洗顔料をきめ細かく泡立てて使う
顔を濡らし、手のひらに洗顔料を出します。洗顔料は手に出して少しずつぬるま湯を足し、空気を含ませながら、泡立てていき、小さいたまご2つ分くらいの泡をつくります。
最も簡単なのは、泡立てネットを用いてきめ細かい泡を立てることです。洗顔料はきめ細かく泡立てることで、泡一粒ずつの表面に汚れが吸着され、余分な皮脂や毛穴に詰まった汚れが落ちやすくなります。
泡立てネットがあれば10秒もあればモコモコの泡が誰でも簡単に作れます。泡立てネットで作った泡は弾力性があり洗顔に最適です。ドラッグストアや100円均ーショップで簡単に手に入りますので手に入れておきましょう。
洗顔方法2.泡を肌に乗せる
Tゾーンから泡を馴染ませていく
2つ目の洗顔方法ステップは先程作った泡で顔の汚れを取ることです。
泡を皮脂の多い額から鼻にかけてのTゾーンと小鼻まわり、あご先をくるくると小さな円を描くように汚れとなじませていきます。
特に皮脂が出やすい鼻の頭周辺は、洗顔ブラシなどでクルクルと円を描くようにマッサージすると角栓が取れやすくなります。ただし一気に取り去ろうとゴシゴシこするようなことはしないでください。
次に頬からあごへ、泡を転がすようになじませる。最後は皮膚の繊細な目元、口元にやさしくなじませます。
肌につけた泡を肌と指が直接触れないよう転がす
両手のひらに泡をたっぷりのせたら、力や時間をかけずに肌を軽く優しくなでるように洗います。泡が皮脂や毛穴の汚れを吸着してくれます。
お肌をこすると汚れが落ちるような気がしますが、泡立てた石けんをお肌につけるだけで、泡の吸着成分が汚れを落としてくれるのです。
弾力のある泡を用いて手のひらや指と顔の肌が直接触れないようにするのがコツ。摩擦が起きて、乾燥や老化といった肌トラブルが起きやすくなります。ベタつきが気になっても、ゴシゴシ洗いは厳禁です。
目元を洗う際の注意
目元は皮脂分泌が少ないため、摩擦を与えるような洗顔を行いますと、皮膚表面に細かいキズが付き、乾燥肌の原因に。また、まぶたは体の中でも最も皮膚が薄く、強く洗うと皮ふがヨレることもありますので、注意してやさしく洗うこと。
首筋やフェイスライン・生え際を意識する
洗顔の際は、顔だけでなく、首筋にも泡を伸ばしましょう。
また、フェイスラインや生え際を意識して洗います。朝は、洋服を着たまま洗顔をすることが多く、襟元が濡れないようにしようという意識から、フェイスラインの洗顔があまくなってしまいがち。注意して洗いましょう。
生え際も髪の毛が邪魔になり、洗い残しが多くなる部分です。朝の洗顔は、ヘアターバンなどを使用して行うとよいでしょう。
洗顔方法3.すすぎ方
しっかりすすぐ
3ステップ目の洗顔方法はすすぎです。すすぎは十分に行うことが大切です。
肌に洗顔料が残っていますと、肌荒れの原因になるため、しっかりと顔全体をすすぎます。この時も肌をこすらないように。強いシャワーを直接顔にかけるのはNGです。シャワーの刺激はシミをつくりますので、極力弱い水流にするか、都度手に水をためてから洗い流しましょう。
すすぎはぬるま湯でしっかりと
熱いお湯ですすぎますと、必要な皮脂まで流されて肌が乾燥してしまいます。ちょっとぬるいぐらいの温度で、20~30回はすすいでください。
洗い流した後はチェック
洗い流したら、最後に鏡を見て、髪の生え際や小鼻の脇、フェイスラィンの裏側に泡が残っていないか、チェックしましょう。Tゾーンなど、油分が残っているときは、その部分だけをもう一度洗ってください。ぬるつきが残っていなければOK。
洗顔方法4.タオルで水分を吸い取る
洗い終わった後のタオルでの拭き取り時も注意
タオルの使い方にも注意が必要です。顔を洗ったあとにタオルでゴシゴシ拭くのは、絶対にやってはいけません。皮膚には「摩擦」が大敵です。顔をこすらないように、タオルを顔にそっとのせるようにして水分を吸い取るのが基本です。
洗顔後
洗顔後は保湿を行う必要があります。保湿について詳しくは別ページで紹介しておりますので参考にしてください。
朝の洗顔方法はどうすればいいか
洗顔料は朝でも必要
朝は水で洗顔するだけという人もいますが、これでは表面の汚れは落とせますが、皮脂は落とせません。寝ている間にも皮脂の分泌は行われ、肌の上には皮脂やホコリがたくさんたまっていきます。
皮脂は雑菌などから水分の蒸発を防ぎ、肌を守ってくれますが、分泌されて時間が経ちますと、老化を促進してしまう物質に。この油分は、水ではなかなか落とすことができません。朝もしっかり洗顔料を使いましょう。
毎日枕カバーを取り換える男性は少ないと思いますが、取り換えない枕カバーはとても不衛生な状態で、そこからも肌に汚れが付いているのです。
また、朝の洗顔時も、まずは手をしっかりと洗いましょう。手には菌や汚れが付着しているからです。
朝に使用する洗顔料はどのようなものがいいか
朝起きたら一番に洗顔料を使って皮脂を洗い流すのをお薦めしておりますが、そこで使う洗顔料を選ぶポイントは、皮脂をきちんと落とす力があること。おすすめは、比較的添加物が少なく、トラブルも少ない固形石鹸タイプです。
クリームタイプには油分が多く含まれているものがあったり、泡タイプには強い界面活性剤や発泡剤が配合されているものがあったりするので、朝には不向きです。