化粧水は何のためにつけるのか
そのまま肌の水分になるわけではない
化粧水は肌のうるおいのもとと思われがちですが、実はそうではありませんというのも、化粧水はそのまま肌の水分になるわけではないからです。
また化粧水だけでは、充分な保湿はできません。なぜなら、化粧水の大半は水であり、水の中に保湿成分はあまり配合できないからです。よって、化粧水は完璧に保湿してくれるものではありません。
水分をキープする土台を整える役割
では、化粧水は何のためにつけるのかといいますと、保湿とは外からの水分補給ではなく、肌の表面を整え、美容液の浸透がよくなる道筋をつくり、身体の中からわき上がってくる水分をしっかりキープすること。美肌をつくるというより、美肌をつくるための土台を整えるイメージです。
肌の中にある保湿成分は、間違ったクレンジングや不規則な生活、加齢などにより、その力は弱まり、水分が減り乾燥します。そのため、この保湿成分を増やすことが、正しい保湿なのです。
保湿成分は美容液やクリームで補う
なお、この保湿成分は美容液やクリームで補うことができます。何度も化粧水を重ねたとしても、それは肌表面を湿らせている程度でしかありません。
エイジングケアを始めたばかりの男性は、美容液やクリームについては後回しにしておき、まずは基本的な化粧水とそれを保護するスキンケアアイテムから着手していきましょう。
どんな化粧水を選んだらいいか
ビタミンC誘導体入りの化粧水がおすすめ
肌をみずみずしく整えるという意味では、化粧水は使用感の好みで選んでいいと思います。ただ、使うからには効果を求めたい人は、自分に必要な美肌効果のある化粧水を選びましょう。
一番のおすすめは、ビタミンC誘導体入りの化粧水。ビタミンC誘導体は、抗酸化や美白、毛穴の引き締めなど、様々な効果をもつ成分です。クリームなどよりも水に配合したほうが、安定性が高まる成分ですので、化粧水なら好ましいといえます。
化粧水だけでなく乳液やクリームも必要
化粧水だけでは、潤いはキープできないので乳液やクリームが必要
潤いを保ちたいのであれば、化粧水だけでは十分ではありません。化粧水や美容液が主に水分と潤い成分を補給するものであり、乳液やクリームは主に油分と潤い成分を補給するもの。油分には肌に薄い膜を作って水分や潤い成分が飛ぶのを防ぐ効果があります。
せっかく補給した水分や潤い成分も薄い膜がなくては、補給しなかったのも同然。素肌には皮脂という天然の油膜がありますが、乳液やクリームで作った膜も肌にとって絶対に必要です。
乳液やクリームまで使っていれば、時間がたっても肌はシットリ潤っているのです。どんなにベタつきが苦手でも(ニキビ肌以外)、乳液やクリームは使うべきです。別ページで紹介しておりますので、参考にしてください。
正しい化粧水の使い方
ケチらずに大量に使う
化粧水は十分な量を使うことが必要です。エイジングケアを始めたばかりの男性は、慣れていないので少量しか使わない人も多いでしょうが、大量に使うことを意識しましょう。
化粧水を手のひらにたっぷりと乗せ、優しく顔全体に行き渡るように抑えていきます。顔全体が濡れた状態になるくらいがベスト。
ポイントとしては、優しく抑えていくことに加え、使用する量です。最低でも使用説明書にある五百円玉大くらいの量は使います。
効果な化粧水であろうとも規定の量を使用しなければ意味がない
ちなみに美容のプロは規定の量の2～3倍も使う人がほとんどです。
たとえ高級な化粧水でも少量しか使わないのでは意味がありません。そんなことをするくらいならば、化粧水のランクを落としてもたっぷりと使える化粧水を選ぶべきです。
というのも、化粧水においては、値段の高い安いと同じくらい、量の多い少ないが、重要なポイント。理想は高級な化粧水を大量にですが、それが難しいのであれば、安い化粧水を大量に使うほうがまだいいのです。
普段の化粧水をつける際はコットンを使うべきなのか
通常は使用する必要はない
多くの男性はコットンを使ったことのない人が多いため、いざエイジングケアを行う際、コットンを使うべきかどうかわからない人も多いでしょう。
毎日の洗顔後スキンケアでは、コットンを使う必要性はありません。化粧水は、顔全体にまんべんなくつけられるのであれば、コットンでも手のひらでもどちらでもよいです。化粧水の効果そのものに優劣はありません。
ただ、コットンを使う場合、化粧水を大量に含ませる必要があり、肌に用いる以上の化粧水を消費することになります。コットンに染み込ませる分の化粧水は肌に用いたほうが良いでしょう。
コットンによって肌を傷つける危険性も
一方で、コットンによる弊害もあります。男性の多くはコットンの正しい使い方を把握できていませんので、コットンを肌の上にすべらせるたび、力を入れすぎたり、強くパッティングしたりなどしてしまいます。
どんなに上質のコットンでも、強くゴシゴシこすると繊維の刺激で角層に小さな傷がつきやすいのです。
角層に傷がつきますと、肌のうるおいが蒸発し、外からの刺激が肌内に入り込みやすくなります。すると肌は乾燥して、老化を招く要因にもなりかねません。
手が化粧水を吸ってしまうことはない
化粧水を手でつける場合、手が化粧水を吸ってしまうのでもったいないと思う人もいるでしょう。
しかし、手のひらはバリアが厚いですので、化粧水など吸収しません。手で化粧水をつけても、まったく問題はないのです。
コットンはコットンパック時に用いるのがベター
コットンは化粧水を含ませてコットンパックすることに使用するのはアリです。
化粧水を肌に深く多く浸透させることができる
化粧水の効果は、パックをすることでより高まります。コットンパックには、単に肌に化粧水をたっぷりのせるだけでなく、それをコットンで密閉することによって、肌により深く多く浸透させる、特別な効果があるのです。
コットンパックは毎日行うのではなく、特別な場合に行うぐらいで良いでしょう。肌の元気がない場合や、特別な日の前日の夜などに行うことで、肌の状態を大きく改善させることができます。
コットンパックを行ううえでのポイント
コットンパックを上手にするポイントは、まずパックする前に化粧水をたっぷり肌になじませておきます。つぎに、コットンに化粧水をヒタヒタに含ませて顔に貼り付けます。
そして、化粧水が蒸発してコットンが乾く前に必ずコットンを顔からはずします。
化粧水はほとんどが水分のため、コットンが乾くのが早いので注意。コットンがカピカピに乾いた状態では、逆に肌の水分が奪われてしまいコットンパックの意味がなくなります。
即効で肌に水分を補給でき、自分で簡単につくれる、コットンパック。これこそは、化粧水の効果を120%発揮させる、お手軽な美容法といえます。
