日頃保湿をしない男性にこそ知ってほしい保湿が必要な理由

基本となるスキンケア
執筆者

医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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保湿は10年後、20年後の若さを左右する

保湿は10年後、20年後の若さを左右

男性は肌を乾燥させたままの人が多い

乾燥が肌の大敵ということは、多くの女性が知っている事実ですが、一方、男性は保湿をせず冬場など、乾燥で肌がカサカサしてもそのまま放置していたりします。

乾燥は肌荒れ、かゆみ、乾燥ジワなど、トラブルのもとになります。つまり、乾燥をそのままにしておくと、どんどん老化を加速させてしまうのです。

見た目を若く見せる秘訣は、皮膚表面の網目状の溝がみずみずしく盛り上がっている状態を保つこと

肌には「キメ」があります。「キメ」とは、皮膚表面の網目状の溝と、溝でできた盛り上がり部分で囲まれた凹凸のことを指します。

拡大鏡で肌を見ますと、健康的な美しい肌は、この溝がはっきりしていて、溝で囲まれた部分がみずみずしく盛り上がって見えます。逆に乾燥した肌は溝が浅くなったり、本来盛り上がっているべき部分がしぼんだりして、「キメ」が乱れています。

つまり、見た目を若く見せる秘訣は、キメがみずみずしく盛り上がっている状態を保てるように、清潔さを保ちつつ、水分を大量に含んだ肌を維持することなのです。

オイリー肌や大人ニキビ肌にも保湿は欠かせない

男性のオイリー肌や大人ニキビ肌の人は、ベタつくのが苦手だとか、油分は必要ないと思って、化粧水だけですませてしまうことが多いです。しかし、保湿をきちんと行わなければ肌の水分まで不足してしまいます

水分不足の肌は、逆にテカりが目立つうえ角層のバリア機能が低下して、大人ニキビもよりできやすくなるのです。

男性の肌は皮脂分泌が多いのでスキンケアで皮脂をコントロールする

皮脂をコントロールする

これまで何度もお伝えした通り、男性の肌は皮脂分泌が多く、それによって肌トラブルが生じることが少なくありません。男性のスキンケアでは、「皮脂」が一つの重要なテーマとなります。

洗顔は正しい方法で時間を守る

たとえば、洗顔を入念にしすぎて、皮脂を除去しすぎてはいけません。皮脂には肌に潤いを与え、外界の刺激から肌を保護する役割がありますので、取りすぎは禁物。基本の正しい洗顔法、1分以内の洗顔時間を意識することが大切です。

洗顔後は化粧水を使用する

また、洗顔後、ベタつくからといって、何もつけないのはNGです。肌はもともと弱酸性ですが、洗顔料は一般的に汚れを落ちやすくするためにアルカリ性のものが多く、何もせずに放っておきますと、元の弱酸性の状態に戻るのに3時間程度かかるといわれます。

アルカリ性に傾いた状態は、皮脂や潤いが少ない乾燥した状態です。肌が乾燥するとその状態を改善しようとさらに皮脂が分泌されるため、基本通り、化粧水を使用し保湿を行いましょう。

乳液やクリームを使用する

また、肌がベタベタしていますと、乳液やクリームを避けがちですが、乾燥から起こる皮脂分泌を防ぐためにも、使用することをおすすめします。スキンケア化粧品は、皮脂分泌を軽減する成分「ビタミンC誘導体」が含まれるものを選ぶとよいでしょう。

乾燥肌の人は保湿性の高いスキンケアアイテムを用いる

また、洗顔後、とくに乾燥肌については、化粧水だけでは十分に対策できません。化粧水後に乳液、クリームを使用することで肌は改善されます。スキンケアアイテムの種類については、保湿性の高いものを選びましょう。

洗顔後、化粧水を塗るだけではなく、乳液、クリームを使用することで肌は改善される

男性用化粧品コーナーでは、脂性肌用、乾燥肌用などと表示されていることが多いので、自分の肌質に合わせて選びましょう。

色素細胞は保湿によって紫外線から守られる

保湿によって紫外線から守られる

紫外線や乾燥などの刺激を色素細胞に与えないことが大切

肌の弾力に欠かせないものが色素細胞であり、神経系の一種です。周辺から様々な情報を受け取っています。

色素細胞の役割

  • 紫外線を防御するためメラニン色素の合成を増やす
  • 逆にメラニン色素の合成を減らす
  • 肌の土台となる真皮の細胞を増やす
  • 免疫系の細胞を活性化する など

こうしたことも情報収集の結果、色素細胞が行います。この色素細胞を保護するためには、紫外線や乾燥などの外部からの刺激を与えすぎないことです。

紫外線に当たることは極力避けて色素細胞の過剰反応を防ぐ

いくら紫外線に気をつけたほうがいいとはいえ、日常生活では紫外線を浴びないことは不可能です。

色素細胞は身を守るために、24日体制で紫外線の影響を軽減するメラニン色素を作っています。24日働けば色素細胞もクタクタ状態です。そんな状態の色素細胞に紫外線があたることで色素細胞が過剰反応してしまうのです。

紫外線を100%防止できないからこそ、日焼け止めが大切なのです。そして強い紫外線にあたることは極力避けるべきなのです。

日焼け止めは万能ではありません。汗で流れ落ちてまだらになった肌の部分から紫外線が入ってきて、知らないうちに部分的な日焼けをするトラブルもあります。

海水浴などへ行ったときは、日焼け止め化粧品だけに頼るのではなく、ビーチパラソルやバスタオルで覆うなどして、二重三重の日焼け防止対策が効果的です。

日焼けをした場合は保湿に努め色素細胞の刺激を抑える

また、日焼けをしたら、夜には顔だけでなく、全身の肌の保湿に努めましょう。保湿によって肌の表面を保護すれば、色素細胞に不要な刺激が送られないようになります。

そして肌への刺激を減らすために、成分がたくさん入ったものではなく、シンプルなものが望ましいといえます。そのため、まずは手持ちの化粧水と乳液で十分です。しかし、少なくとも朝と夜の1日2回は洗顔と保湿を行い、肌の保護をしてください。

日焼け止めを使う際のポイント
  • 日焼け防止は万能ではない
  • 海水浴などでは日焼け止めだけでなく、その他の日焼け防止策を行う
  • 日焼けをしたら全身の肌の保湿に務める
  • 洗顔と保湿をしっかりと行い肌の保護に務める

まとめ

正しい保湿でトラブルに負けない肌土台をつくる

肌のうるおいが失われますと、バリア機能が低下し、肌あれや老化の原因になります。つまり保湿こそが、スキンケアの要といえます。

しかし、これまで常識とされてきた化粧水をたっぷりつける保湿は、いわばその場限りの応急処置のようなもの。一時的にしっとりしても、時間がたてばすぐに乾燥してしまいます。

きちんと肌をうるおすには、ただ水分を入れるだけの保湿ではなく、肌そのものを乾燥しにくい状態に導く根本ケアが不可欠なのです。

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