40代男性はどのような洗顔料を選んだらいいか

スキンケアアイテム
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医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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洗顔料を選ぶ際の基本

汚れをしっかり落としてくれるものが基本

最近では、肌にうるおいを残す洗顔料や美白の洗顔料など、汚れを落とす以外の目的もプラスアルファされたものが多く出回っています。

しかし、洗顔料は洗い流してしまうものですので、保湿や美白などの成分が配合されていたとしても、全部すすぎのときに水に流れてしまいます。ですから洗顔料を選ぶときは、あくまでも汚れをしっかり落としてくれるものを選びましょう。

汚れを落とす以外の洗顔料の効果は期待しない

洗い上がりがしっとりした洗顔料に付いて、しっとりする効果をうたう洗顔の多くは、油分を多く含み、肌に油膜を残すしくみになっています。これが「しっとり」しているように感じる正体。この油膜が、洗顔後につける美容成分の浸透を妨げていることがあります。

ほかにも、洗顔後に毛穴が小さくなる・弱酸性などの洗顔料は効果がほとんど期待できません。ただし、ピーリング洗顔や酵素洗顔は別です。

洗顔料は基本、洗い流すもの。そのため、このような有効成分も同じく流されてしまうため、汚れを落とす以外の効果は期待しないほうが良いでしょう。

洗顔料は弱酸性である意味はない

弱酸性を特徴としている洗顔料は多く、「弱」という一文字で肌にやさしい雰囲気が漂います。しかし、人の肌はもともとが弱酸性なのです。

弱酸性の状態は、微生物や細菌などが侵入しにくく、外からの刺激に強い状態です。ほとんどのスキンケアアイテムは、肌と同じ弱酸性でつくられていますが、一部の洗顔料やピーリングなどは効果を上げるために、あえて弱アルカリ性につくられています。

こうしたアイテムを使いますと、一時的に肌も弱アルカリ性に傾きますが、肌はアルカリを中和する機能があり、時間がたてば元どおり弱酸性に自然に戻ります(ただし強いピーリングの場合は中和の作業が必要です)。

そうでなくても化粧水を使えば、すぐに弱酸性に戻すことができます。要するに、洗顔料の弱酸性にあまりこだわる必要はありません。

洗顔料の形状別の特徴

洗顔料の形状別の特徴

洗顔料は成分表示からは選びにくいのですが、形状からある程度の判断はできます。形状別の特徴は、以下のとおりです。自分の使いやすいタイプの洗顔料で、なるべくシンプルなものを選ぶようにしましょう。

形状別洗顔料の種類
  • 固形石けんタイプ
  • 洗顔フォーム(クリーム・液体)タイプ
  • パウダータイプ
  • 泡タイプ

固形石けんタイプ

シンプルな固形石けんは余分な油をあまり含まないものが多いです。オイリー肌の人なら、浴用石けんを使っても良いです。

洗顔フォーム(クリーム・液体)タイプ

肌への負担は、強いものから弱いものまで様々。しっとりタイプの多くは30~40%の油分を含み、肌に油膜を残すしくみ。

パウダータイプ

洗顔フォームと同様に、洗浄力が強いものから弱いものまで様々。

泡タイプ

手早くさっと洗顔できるのが便利な半面、強い界面活性剤を配合しているものもあり、選び方は難しいです。泡の固いものは、発泡剤が多く含まれる傾向にあります。

泡立たないタイプ

超しっとりタイプ。洗浄力が弱く汚れが充分に落ちないので、水でもしみるほど肌あれがひどい人以外にはおすすめできません。

最初のうちはシンプルな固形石鹸で十分

最初のうちはシンプルな固形石鹸で十分

エイジングケア初心者の男性へのおすすめは、シンプルな固形石けん。なぜかといいますと、しっかりと汚れが落ちて、肌に余分なものが残らないからです。

この余分なものとは、うるおい成分でできる膜のようなもののこと。たとえば、しっとり洗顔料には、油分が含まれていてそれが肌に残りますので、洗顔後の肌がしっとりした感触になります。

ところが、それでは肌に油膜を張ったような状態になり、あとから使うスキンケアアイテムの浸透を妨げることにもなりかねません。

シンプルな固形石けんは、このような余分な油分を含みませんので、エイジングケアの最初のうちは洗顔後の自分の肌質を把握しやすく、おすすめです。

泡立てネットを使う際の注意点

洗顔料は、水と空気を含ませながら適正な洗浄濃度にしていくものです。スピーディーにたっぷりの泡をつくれるのが便利な泡立てネットは、実は水が少なくても泡立つのが盲点。

きちんと適正な水を加えないと、濃度が高いまま肌に触れてしまうので注意しましょう。

オーガニック洗顔料がいいとは限らない

いいのはイメージだけ

オーガニック洗顔料と聞けば、天然成分でできた肌にやさしいスキンケアアイテムを想像しますが、実際は、農薬・化学肥料などの化学薬品を使わずに、昔ながらの有機栽培で育てた植物から得られる原料が入っているというスキンケアアイテムです。

世界にはオーガニックの品質を保証する認証団体があり、その団体に認められた原料を使っていれば、正式認定のオーガニックスキンケアアイテムと称することができます。

原材料の何割かにオーガニック原料を用いているだけのものが多い

原材料の何割かにオーガニック原料を用いているだけのものが多い

では、オーガニックの団体に認められれば本当に肌にやさしいスキンケアアイテムになるのでしょうか?

実際は、原材料の何割かにオーガニックの植物を使っているだけで、残りは肌トラブルの元になる合成界面活性剤や防腐剤のほか、様々な物質が配合されていることが多いのです。

オーガニックの植物自体も肌に優しいわけではない

では、オーガニックの植物は本当に肌に優しいのかといえばそうではありません。

自然界に存在している植物には、薬の原料になるものも毒もあります。人によってはアレルギーを起こすかもしれません。植物だから肌にやさしいとは限らないのです。

また、植物エキスを洗顔料に配合する抽出段階で、肌に負担のかかる薬剤を使うことも多く、洗顔料に薬剤をそのまま混入することになります。オーガニック洗顔料といえども、必ずしも肌にやさしいわけではないのです。

追記

洗顔料だけでなく、保湿アイテムも必要です。詳しくは別ページで紹介しておりますので参考にしてください。

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