クリーム・乳液とは
30代後半以降になると油分の補給が必要
乳液やクリームを使う最大の目的は、油分を補うことにあります。一般的に20~30代は十分に皮脂が分泌されるので、きちんとした保湿ができていればそれほど積極的に油分を補う必要はないとされています。
しかし、30代後半以降になると水分だけでなく皮脂の分泌が減少しますので、油分の補給が必要です。
クリームや乳液を使っていないとどうなるか
- 肌が硬くゴワゴワする
- 肌のツヤがない
- 肌のハリがない
- 肌のキメが粗い
また、目元や口元のような動きの激しい部分は、年齢問わず、皮脂腺が少なくカサカサしやすいもの。油分を積極的に補ってあげましょう。適度な油分を補うことは、肌をやわらかく、なめらかにします。
クレームと乳液はアンチエイジングの基本
クリームや乳液は、こっくりしたものが多いため、ベタつく・重たい感じするという人も多いですが、この油分にこそ、肌を助ける効果があります。乳液やクリームには、軽くみずみずしいものからやわらかいもの、こっくり硬めのものまで様々。自分の肌に合うものが必ずあるはずです。
クリームや乳液は、油分を補い保湿力を高め、外的要因からも肌を守ってくれる役割があります。
油分を上から重ねることで、化粧水や美容液で入れ込んだうるおいや栄養を肌の奥に届けてくれたり、逃げないように守ってくれたりする頼もしいアイテムです。
つまり、クリームや乳液を用いるのは、アンチエイジングの基本ともいえます。
目まわりや口まわりはクリームでケアする
目まわりや口まわりの皮膚はとても薄く、ダメージも受けやすくデリケートです。
目元のツヤ、ハリ、キメは平均24歳で低下し始めることも、研究により明らかになっています。骨に支えられていないので小じわやくぼみ、リンパや血行の流れが滞りやすいのでクマやむくみも起こりやすくなっています。
肌を触って、トラブルが起きているなと感じたら、30代後半に達していなくても、有効成分が凝縮されているクリームを取り入れ、肌を守るケアを行いましょう。乾燥や刺激から守ってくれるだけではなく、口角の下がりや小じわ、法令線の予防にも効果があります。
乳液とクリームの違い
どちらも油分を補ってくれるものですが、どちらかといえば、乳液は肌をふっくらやわらかく、クリームはうるおいをしっかり密閉し、肌をガードする力が強いです。
具体的な乳液とクリームの違いは、油分と水分のバランスです。以下に特徴を挙げておりますので、これらのことを参考に、自分の肌に合ったバランスのものを選びましょう。
- クリーム
- 油分が多いのがクリーム
- 一般的に油分が多いほど、コクがありしっかりとした手触り
- クリームを用いるシーンとしては、乾燥がひどいとき、乳液では足りないとき、ケアの満足感を味わいたい方、エイジングケアに注力したい日におすすめ
- 乳液
- 水分と油分が同じくらいか、水分の方が多いものが乳液
- 私たちがもともと持っていて肌を守ってくれている皮脂膜に近いバランスでつくられている
- 一般的に水分が多いほどさらっとした手触り
- 肌がゴワゴワしているとき、キメが乱れているとき、肌をやわらかくしたい人、クリームでは油分が多い人におすすめ
- 夏のように皮脂が出やすく油分を抑えたい時期は乳液を選ぶ
乳液・クリームの選び方
乳液とクリーム、どちらを使えばいいか
両方を使わなければいけないかというと、そうではありません。乳液とクリームの違いは、水分と油分のバランスの違いです。
油分が多く、こっくりとしたテクスチャーをもつのがクリームです。目元や口元にポイントとして使うなら、油分補給効果の高いクリームのほうがおすすめです。
一方、肌からの皮脂が多く分泌される人は、油分が控えめである乳液を選びましょう。また、以下のように必要な油分を必要なだけ補給するようなアイテム選びも有効です。
どんな乳液を選ぶか
乳液を使うなら、セラミドなどの保湿成分が配合されたものをおすすめします。美容液と乳液の中間のようなテクスチャーで、保湿成分をたっぷり含んだ乳液というのも出ています
どんなクリームを選ぶか
肌に油分を補う目的で使うのなら、高価なクリームではなく、敏感肌用のシンプルなもので充分です。アトピー肌用のスキンケアラインから選びますと、安心で手ごろなものが見つかりやすいでしょう。
ベタつくのが苦手な人向けに、ジェルのような軽いテクスチャーのクリームも出ていますが、それでは油分を補うという意味では効果が低いです。クリームを選ぶなら、コクのあるものを選びましょう。
また、クリームには、油分の補給目的のものに加え、特殊な美容効果をねらったものもあります。シワに効くのはレチノール、シミに効くのは油溶性甘草エキスなどです。
無添加のクリーム・乳液を選べば安心か
メーカーによって無添加の基準が各社で差がありますが、おおよそ色素や香料などは入れず、また防腐剤なども最低限に抑えてあるものを無添加としているのが多数です。つまり、無添加だからといっても肌にいいとは、一概にいえません。
クリーム・乳液のつけ方
基本は説明書の量とやり方どおりにつけること
ブランドによってつけかたが違いますので、使用説明書どおりに使うのが良いでしょう。化粧水と乳液は同じブランドでそろえると効果が高まるものが多いのですが、自分に合ったものや心地いいものを選んで試すことも、アンチエイジングには必要なこと。
同じ顔の皮膚でも部分によって油分の状態は違うものなので、Tゾーンには乳液を、他の部分はクリームをといったように塗り分けるということも有効です。化粧水だけで十分うるおっている場合は、目元や口元などカサカサしやすいところにだけ重ねてもよいでしょう。
肌につける前に手のひらで温める
つける前に、手のひらで温めることで肌へなじみやすくなります。肌は温められると毛穴が開くようにできていますし、クリームも温められることによって、やわらかく伸び広がりやすくなります。
そのため、あらかじめクリームを手のひらで温めておけばなじみやすくなります。
少しずつ使うのは効果が出ない
スキンケアアイテムは少しずつ使っていては、思うような効果は得られません。最低でも、使用説明書にある規定の量を使いましょう。
そもそも、スキンケアアイテムは、安くても高くても、使用量を守ったほうが、早く効き目を実感しやすいものです。シミやシワなどのトラブル対策やアンチエイジング対策も、規定の量を使ってこそ効果が出るのです。
つまり、1か月で使い切る量のスキンケアアイテムを、3か月もかけて使っていたのでは、効果があまり出ないのも当然なのです。スキンケアアイテムは、最低でも規定の量を使うのがルールです。