保湿アイテムを使うコツは?
皮膚の潤いを保つためには皮膚の水分保持が大切です。さらに、乾燥肌の人も、脂性肌の人も、保湿アイテムの使用が必要になります。では、どんな保湿アイテムを使えばいいのでしょうか。いろいろな種類がありますので、選び方のコツをご案内します。
男性でも乾燥した状態を放置せず、化粧水を使用する
洗顔後は、スキンケアを行い、しっかりと肌をいたわります。洗顔をすると肌がつっぱりますが、これは肌が乾燥した状態にあるということ。乾燥した状態を放っておきますと、肌は老化してしまいます。
また、乾燥した状態では、水分のない肌を守ろうとして、皮脂分泌が促進されます。とくに男性の肌は「水分量が少ない」という特徴がありますので、洗顔後、まずは「保水」を目的とした「化粧水」を使用することが大切です。
洗顔後に化粧水を適量とり、肌全体になじませます。決して、たたいたり、こすったりしてはいけません。
乳液やクリームで化粧水の成分を閉じ込める
化粧水をなじませたら乳液やクリームで、化粧水、美容液の成分を閉じ込めます。乳液やクリーム自体にも、肌に油分を補い、保湿や柔軟性を与える目的があります。
目元、口元など、とくに乾燥しやすい部分には、油分の補給効果の高いクリームを使用するとよいでしょう。目元用など、特定の部位に合わせた商品もあります。
美白、代謝促進、シワ対策などの有効成分を含んでいるものもありますので、目的に応じて選びましょう。
保湿アイテムを塗るタイミングは
保湿アイテムは塗るタイミングが大事です。保湿アイテムは入浴後、5分以内に使うことがポイントです。ちょっと肌が濡れているぐらいのときに塗るのが一番効果的で、おすすめは入浴後ただちに塗ることです。
朝であれば洗顔後、すぐに塗るのがおすすめです。同じ保湿アイテムでも、どれだけ肌になじむかによって効果が違いますから、塗るタイミングは心がけたほうがいいと思います。
保湿アイテムを塗るタイミングは入浴後すぐ、洗顔後すぐに行う
保湿で乾燥を防ぎ肌の老化をくい止める
肌が乾燥するとバリア機能が破綻する
外側からのスキンケアで大切なのはまず、保湿。保湿というと肌に水分を補給することと思う人もいると思いますが、そうではなく、肌の水分蒸発を防ぐための保湿です。それを進めてしまう大きな外的な要因が乾燥です。その乾燥からまずは肌を守ることが大切なのです。
角質層が肌を守っている
外的な刺激から肌細胞を守る最初の防御壁とされるのが、皮膚の表面にある角質層です。ご存知のとおり角質層はバリア機能を備えています。角質層は細胞間脂質と呼ばれる油分で満たされ、体内からの水分の蒸発を防ぐという重要な働きもあります。
しかし、肌が乾燥すると角層の水分が減少し、バリア機能が破綻します。すると、外的刺激に対して肌を防御する働きが低下してしまい、角質の奥にある細胞は刺激により常に弱い炎症を起こした状態となります。
角質層のバリアを失うと色素沈着が進んでしまう
その結果、バリア機能を失った部分には、ちょうど怪我や火傷跡と同様の色素沈着をきたすようになります。シミの一種である肝斑も、このバリア機能の低下による色素沈着が一因とされています。
またバリア機能が破綻すると皮膚は水分を失い、みずみずしさやハリ、キメが失われ、乾燥肌と呼ばれる不健康な状態に陥ってしまいます。
バリア機能が破綻すると
- 皮膚は水分を失う
- みずみずしさやハリ、キメが失われる
- 乾燥肌と呼ばれる不健康な状態になる
トラブルに負けない健康で美しい肌を保つには、まずはバリア機能を高めておくことが重要です。保湿によって肌の表面を保護すると、外からの刺激によるダメージを受けることを防ぐことで肌細胞を修復するチャンスを得ます。
細胞が健康な状態であれば、細胞の老化は防げます。
自分にあった保湿方法を見つける
保湿の方法は人それぞれです。肌が乾燥している人は、こまめに保湿を心がける必要があります。
どのくらいの化粧品の量が必要なのか、何回保湿するかは、その人の肌の状態で違います。
保湿という言葉は一つでも、肌を守るための保湿の方法には個人差があります。その個人差こそが、スキンケアには大切。他人がいいといったからといって、それが自分に合うとは限りません。自身にあった保湿方法を見つけてください。
塗る回数は?
入浴後以外で塗る回数は「乾燥時に適宜」で大丈夫です。たとえば、高齢の人で肌荒れがひどく、粉が吹いているような場合は、1日に何度か、乾燥時に塗布するといいでしょう。
保湿のためにパックを用いる
パックの目的は保湿のためで、栄養素を補うものではない
パックもスキンケアとして取り入れる人は多いようです。
ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど、保湿成分が配合されたもの。プラセンタエキス、ルシノール、アルブチン、ハイドロキノンなど、美白成分が配合されたもの。レチノール、ビタミンC、コラーゲン、エラスチンなど、エイジングケアに欠かせない成分が配合されたものなど、様々です。
- 保湿成分が配合されたもの
- ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど
- 美白成分が配合されたもの
- プラセンタエキス、ルシノール、アルブチン、ハイドロキノンなど
- エイジングケアに欠かせない成分が配合されたもの
- レチノール、ビタミンC、コラーゲン、エラスチンなど
パックをするのは大いに結構なのですが、パックの目的は保湿のためで、栄養素を補うものではないということです。
化粧水だけではバリア機能が働いてうるおわない
化粧水の構成成分は大部分が水です。しかし、その水は肌の奥まで入っていきません。これは角層のバリア機能が働いているため。浸透するにしても、角層の2~3層程度。
これではすぐに水分が蒸発してしまって水分を保持できません。シートマスクなどで浸透させようとする人もいますが、それでは保湿としての役割を果たしたとはいえないのです。
シートマスクは長時間つけ続けるのは間違い
普段のスキンケアに取り入れる人が増えてきているのはシートパックです。
ドラッグストアやコンビニなどで気軽に購入できるとあって、週末のスペシャルケアとして取り入れる人もいます。手頃な価格のものから高額なものまであり、保湿や美白など目的によっても様々なタイプがあるようです。
パックを行う前にはクレンジングや洗顔を忘れないこと
化粧水だけに比べて、パックのほうは時間をかけて化粧水が表皮層を覆うため、保湿効果は高いと考えられます。パックしてリラックスすれば肌にとってはプラスになります。
気を付けてほしいのは、パックを行う前には、クレンジングや洗顔を忘れないことです。
また、パックには汚れを落とすことを目的とした種類もあります。クレイパックもその一つ。肌の細かい汚れや古い角質が取り除かれ肌が明るくなるなどの効果がありますが、洗浄力が強いので使い方には気を付けたいものです。
忙しい毎日を送る男性にとって、フェイシャルパックをデイリーケアとする人はそう多くはないはず。でもときには週末に、ゆっくりお風呂に入ったあと、ゆったりとパックタイムをとってみてはいかがでしょうか。
リラックスすることは肌の栄養剤になり、内側からのケアになります。