目立つシミを作らない!シミの原因と対策をわかりやすく説明

肌のトラブル解決
執筆者

医療・美容業界で10年以上40代男性のアンチエイジングに携わってきた経験を活かし、様々な情報をアウトプットしていきます。

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年齢とともにシミが目立ってくる

40代以降は「予防」の意識を強く持つ

顔のシミは老けて見えますから男性のエイジングケアとしても、最大の悩みです。

現代の認識としては、何もしないでシミが増殖していくのを野放しにしている人は、ただのズボラな人にしか見えません。そんなことで印象が悪くなるとしたら、もったいないです。

すでに肌にできているシミを一つ一つ気にする必要はないと思います。多少シミがあっても全体的にツヤがあり、清潔感のある肌であれば、人は好感を持ってくれるでしょう。しかし40代以降は「予防」の意識を強く持つことも大切です

男は何もしないほうが、カッコイイと考えている人もいるかもしれませんが、いまの時代は何もしないということは、カッコワルイことです。紫外線によって、いま以上に自分の肌がダメージを受けないように。そんな々肌への思いやりを持ちましょう。

シミはなぜできるか

シミの原因は紫外線と老化

シミを引き起こす原因は紫外線と老化です。年齢とともに肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れてきますと、シミも多く目立ってくるようになります。

紫外線は肌のバリア機能をすり抜けて体内に入っていきますが、その紫外線を肌の奥深くにいかせないため、肌の一番外側にある表皮の一番底で作られるのがメラニン色素です。メラニン色素は紫外線を吸収して、肌の内部がダメージを受けないよう働きかけてくれます。

このあたりは別ページで紹介しておりますので、参考にしてください。

簡単にいえば、メラニン色素が紫外線を防ぐ盾の役目を担うのです。メラニン色素は細胞の中のDNAを紫外線から守ってくれます。

通常はターンオーバーで日焼けは消える

メラニン色素は約28日周期ではがれ落ちますので、一時的な日焼けなら約1か月後には消えるのです。このサイクルをターンオーバーといい、これが正常であればシミはできません

しかし、紫外線を過剰に浴びますと、この28日周期が乱れます。さらに肌が老化することでもこの28日周期は長くなり、ターンオーバー機能がスムーズに働かなくなります。

基本的にシミは美白アイテムでは消せない

さらに紫外線があたればメラニン色素はまたどんどん作り出され、その結果、表皮層から真皮にまで染み出してしまいます。また、紫外線にあたれば体内で活性酸素が発生し、それも肌の老化を押し進めます。これがシミの正体です。

このようにしてできてしまったシミはほくろと同じ。ほくろは美白アイテムでは消せないのと同様、どんなに美白アイテムをつけてもこうしたシミは消えません。

一方で、どうにか消そうとして、様々なケアアイテムを使うことで肌にストレスを与え、老化を加速させてしまうこともあるのです。基本的に、美白アイテムにシミ取り効果は期待しないことです。

最も簡単な対策としては、紫外線を過剰に浴びないことです。紫外線対策は、保湿と並ぶ2大スキンケアの一つです

シミはすぐに現れるわけではなく、長年のダメージの蓄積によって現れる

シミは一度できてしまいますと、簡単に消すことはできません。レーザーなどの特殊なケアや、長期的な美白のスキンケアが必要になります。

それにもかかわらず、シミはすぐに現れるわけではなく、長年のダメージの蓄積によって現れるため、多くの人がケアを怠りがちです。

しかし、今ケアを怠れば、取り除くのが難しいシミが印象を左右する顔にできてしまう可能性が高いわけですから、しっかりとケアする必要があります。

メラニン色素に関する詳しい説明

メラノサイトからメラニンが放出される

シミのもととなるのは「メラニン」です。紫外線に当たることで、表皮の基底層に存在する「メラノサイト」が刺激されそこからメラニンが放出されます。

メラニン色素を生成する「メラノサイト」は、肌の表面にある「表皮」の一番奥の「基底層」にあります。そしてその下にある「真皮」に紫外線が届かないよう、ここでメラニン色素を作って真皮を守っているのです。

ターンオーバーが乱れるとメラニンがシミになる

通常、メラニン色素はターンオーバーによって「表皮」の一番上の「角質層」へと上がっていきます。そしてメラニンはやがては排出されていくのですが、ターンオーバーが乱れてきますと、表皮の中に蓄積してしまい「シミ」になってしまうのです。

さらに、年齢とともに基底層の「基底膜」も弱くなっていきます。するとその下にある真皮にメラニンが落ちてしまい、シミになって残ってしまうこともあります。

紫外線に当たる時間が長いと肌に大きな影響がある

日光に当たる時間が長ければ長いほどメラニンの放出が増えます。また過度に浴びますと、メラノサイト自体がダメージを受けたり、DNAの損傷などが起こり、シミができやすい体質になったりしてしまいます。そのため、シミ対策にはまず、紫外線対策が大切です。

肌を刺激することでシミになることも

肌を刺激することでしみになることもあります。皮膚に刺激が加わりますと、その刺激から肌を守ろうと色素細胞が働いてメラニン色素がつくられます。それがくすみやシミの原因になるのです。すべてのシミは刺激することで濃くなります。

普段のスキンケアにも注意が必要です。クレンジングや洗顔のときゴシゴシ肌を擦っていたり、化粧水を塗るときに肌をコットンですったり、パチパチとたたいたりするのはおすすめしません。これらのことを、無意識にやってい流人も多いでしょう。

まずは無意識を意識化することが大切です。クレンジングや洗顔時に肌をこすらず、基礎化粧品は両手で肌を包み込むようにふんわりとつけましょう。

いつも肌を触るか触らないかくらいで手入れすることが重要です。肌を刺激しないスキンケアを身につけることは、シミのない肌の第一歩と思いましょう。

シミの種類は様々

シミは肌の悩みの代表格ですが、一言で「シミ」といっても、医学的には様々な疾患を含んでいる場合が多いものです。

シミにはタイプがあって、それによって原因もケア方法も違います。まずは、自分のシミがどのタイプか知ることが、純白肌に近づく第一歩です。ただ、その中でも多くの人が悩んでいるのは、「老人性色素斑」と「肝斑」です。

自分のシミがどれにあてはまるのかによって、できる原因やお手入れ方法が変わってきます。まずはそのシミがどのタイプに該当するのか、よく見極めることが先決です。

老人性色素斑

老人性色素斑はシミという単語を聞いて一番に想像できる、もっとも一般的で多いもの。別名、日光性黒子とも呼ばれ、紫外線によるダメージの蓄積と老化によって起こります。

その多くは中年以降での発症ですが、早い人だと10代からあらわれて、30代から目立ってくる傾向があります。

頬骨の高い位置からでき始めることが多く、でき始めは薄い茶色の小さい丸が、次第に濃くなってきます。シミとシミがくつつき、大きくなったり、盛り上がってイボのようになったりすることも。

ごく初期のものであれば、美白アイテムの有効成分が効果を発揮します。ただし、シミの輪郭がはっきりして定着してしまったものは、皮膚自体が変化しているため化粧品では消えず、レーザー治療でないと消せません。

脂漏性角化症

老人性色素斑を放置し、紫外線にあたり続けるとシミの輪郭が広がって色も濃くなり、盛り上がつたイボのようになります。これを「脂漏性角化症」といいます。よく見ますと、イボの表面はボツボツとしているのが特徴。手の甲などにできる茶色いシミもこれに相当するものが多いです。

皮膚の形態そのものが変化してしまっているため、美白アイテムは効果がありません。レーザー治療のほか、液体窒素による凍結療法で消せる場合もあります。

ソバカス(雀卵斑)

ソバカスは色素斑の一種で、雀卵斑といわれます。

鼻のまわりや頬にかけて小さな角のある茶色の点々で、一般的には小さいシミのことをソバカスと呼んでいますが、厳密には遺伝的なものだけを指します。遺伝的なソバカスは、10代のころからでき始め小さく茶色いシミが鼻を中心に散らばるようにできるのが特徴。

それ以外では、紫外線に反応して過剰にメラニンが作られるのが原因であり、顔だけでなく腕や背中にも出ます。ソバカスには紫外線対策は欠かせません。

ソバカスをよく観察すると、シミの一つ一つの形が、円というよりは三角や四角になっています。白人に多く見られますが、日本人でも色白の人に比較的多いようです。

理論上では、美白アイテムの効果がないわけではありませんが、遺伝的要素が強すぎるためか、効果はそこまで出ません。

レーザーで治療すればキレイに消すこともできますが、遺伝的なものですので、レーザーで消しても再発することもあります。

炎症性色素沈着

ニキビ跡や傷跡などが茶色く色素沈着を起こした状態が「炎症後色素沈着」です。

化粧品かぶれや火傷、足や腕にできた虫さされの跡がシミのようになって消えないことがありますが、これも同じであります。そのほか、ムダ毛を毛抜きで抜いていますと、毛穴のまわりが炎症を起こして黒く跡になるのもこのタイプ。

目を擦ってしまうくせや、クレンジングのときの摩擦、衣服の擦れやナイロンタオルの使用といった物理的刺激でできることも。長時間紫外線にあたりますと、さらに濃くなってしまうので要注意。

ケアの方法としては、美白コスメが有効。ピーリングと併用すると効果を感じるスピードが加速するはずです。そのままにしていて消えることもありますが、消えるまでに2~3年かかるケースもあり、そのあいだに日焼けすると消えにくくなります。

肝斑

「肝斑」は、頬骨あたりを中心に左右対称にできるシミです。30代-50代の女性の顔に多く発症し、原因は女性ホルモンが関わっているとされます。色は茶色や灰色など様々なタイプがあります。しばしば鼻の下や額に出ることもあります。

肝斑は、紫外線を浴びるとさらに悪化するため、まずは遮光が大切です。治療法としては「トラネキサム酸」(内服薬)、「ハイドロキノン」(美白外用薬)の使用がありますが、薄くはなっても根治は難しいものです。

ケアの方法としては、美白アイテムが有効なタイプ。ピーリングや内服薬と併用しますと、より早く効果が現れます。トラネキサム酸という薬を数か月服用すると薄くなることが多いです。漢方薬が有効なことも。なお、レーザー治療は不向き。

花弁状色素斑

海などで急激に日焼けしたあとに、肩から背中にかけてできる小さなシミを指します。よく見ますと、円ではなく、花びらのような形をしていることから、こう呼ばれています。美白アイテムが有効なタイプ。おすすめの成分はビタミンC誘導体。

美白アイテムではほとんど消えることはなく、あまり効果があるとはいえません。

レーザー治療を行うのが確実。そのほかの方法で消すのは難しいでしょう

その他

そのほか、シミがイボのようになってしまったものや、サーファーなどに見られる、肩から背中にかけて広がる小さなシミの集合も、美白コスメでは消えません。まずUVケアをぬかりなく。そして、美白コスメを1年中取り入れましょう。

美白コスメは、シミを消すものではなく予防として使うものと心得て。紫外線は365日降り注いでいるものですので、365日顔全体に使うのがポイントです。

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